PR

停電に備えてモバイルバッテリーを全部数えてみた|12台91,400mAhで足りるのか、ポータブル電源は要るのか

停電に備えてモバイルバッテリーを数えた記事のアイキャッチ お役立ち(節約・生活)

台風が近づくたびに、天気予報より先に確認するものがあります。

手元のモバイルバッテリーが、ちゃんと充電されているかどうかです。

正直に書くと、わたしはこれまで停電を経験したことがありません。だからこそ「本当に足りるのか」が分からないまま、なんとなく不安だけを抱えていました。

ガジェット好きとしてモバイルバッテリーは何台も持っています。でも「これで停電を乗り切れるのか」と聞かれると、そこまで真剣に数えたことは一度もありませんでした。

そこで今回、家中のモバイルバッテリーを全部集めて数えてみました。そのうえで、ポータブル電源まで必要なのかを考えます。

手持ちのモバイルバッテリーを全部並べた様子
家中から集めた結果がこれ。数えるまで、何台あるか把握していませんでした

ざっくり言うと

  • 手持ちを数えたら12台・合計91,400mAhでした。スマホ換算でおよそ18回分
  • 変換ロスを見込むと現実的には13〜15回分
  • 家族4人が3日間しのぐには12回分が必要。つまりギリギリ足りる、でも余裕はない
  • スマホの充電だけが目的なら、ポータブル電源は必須ではありません
  • ただしコンセントが要るもの(扇風機・電気毛布など)を動かしたいなら話は別
  • そして数えて分かったのは、これ以上増やすと今度は「処分」で困るということ

まず「何日分」を想定するかで、答えが変わります

モバイルバッテリーとポータブル電源、どちらがいいかという質問には一つの答えがありません。想定する停電の長さで変わるからです。

想定する停電必要になるもの目的
数時間〜1日モバイルバッテリー(手持ちで足りることが多い)スマホの充電を切らさない
2〜3日20,000mAh級を人数分+予備家族全員のスマホを維持
3日以上/家電も使いたいポータブル電源コンセントが要るものを動かす

スマホの充電に、実際どれくらい必要なのか

感覚ではなく、数字で押さえておきます。

  • スマホ1回のフル充電に必要なのは、おおよそ15Wh前後
  • 10,000mAhのモバイルバッテリーで、スマホ約2回分
  • 20,000mAhなら、スマホ3〜4台分
  • ポータブル電源なら300Whクラスでスマホ15〜20回程度

※ 実際には変換ロスや発熱があるので、表示容量そのままは出ません。防災用途では2〜3割の余裕を見ておくのが現実的です。

たとえば家族4人で3日間を想定するなら、1人1日1回の充電として12回分。ここが今回の基準になります。

手持ちを全部集めて、数えてみました

引き出し、カバンの中、デスクの上。家中から集めてきた結果がこれです。

製品名容量台数
CIO SMARTCOBY Ex0510,000mAh1
CIO SMARTCOBY SLIM Ⅱ Wireless 2.0 SS5K5,000mAh2
CIO SMARTCOBY ULTRA SLIM 3K3,000mAh1
CIO MB35W2C1A-SS2000020,000mAh1
CIO Handy Fan(バッテリー兼用)3,400mAh1
MATECH MagOn Watch FlexStand 50005,000mAh1
MATECH MagOn Prime Ultra Slim10,000mAh1
Anker Nano Power Bank(22.5W)5,000mAh1
Anker Power Bank(Fusion)10,000mAh1
Anker Power Bank(30W Fusion)5,000mAh1
RORRY PalmGoD510,000mAh1
合計91,400mAh12台

※ すでに使っておらず処分予定の古いものは除いています。

スマホ何回分になるのか

91,400mAhを単純にスマホ換算するとおよそ18回分。ただし変換ロスを2〜3割見込むと、現実的には13〜15回分というところです。

家族4人で3日間なら12回分が必要でした。つまり——ギリギリ足りている。でも余裕はまったくない。

数えてみた正直な感想

いざという時の備えとしては、少し弱いというのが率直なところです。これだけ買い集めておいて、と自分でも思いました。

ただ「数日間はなんとかなるかもしれない」とも思えました。不安の正体が「分からないこと」だったのが、数えたことで「足りるが余裕はない」という具体的な形になったのは収穫でした。

そしてもうひとつ気づいたことがあります。これ以上増やすと、今度は処分に困るということです。この話は後半で書きます。

どこに置いているか

数と同じくらい大事なのが、いざというときに手が届くかです。

わたしは防災リュックにまとめてはいません。かわりにAnkerのポーチにまとめて、デスクの上に置いています(全部ではありませんが)。普段使いのものと同じ場所にあるので、有事のときもそのまま持ち出せます。

防災グッズを「防災用」として別管理すると、いざというとき中身が古くなっているという問題が起きがちです。普段使うものの中に置いておくほうが、結果的に生きた備えになると思っています。

モバイルバッテリーをポーチにまとめて保管している様子
Ankerのポーチにまとめてデスクに常置。有事にはこのまま持ち出せます

モバイルバッテリーの限界はどこにあるか

数を揃えれば安心かというと、そうでもありません。できることの範囲がはっきり決まっているからです。

できること

  • スマホ・タブレット・ワイヤレスイヤホンの充電
  • USB接続の小型ライトや扇風機
  • USB-C対応ならノートPCも(出力次第)

できないこと

  • コンセント(AC100V)が必要なものは動かせません
  • 冷蔵庫・電子レンジ・電気毛布・据え置きの扇風機など
  • 電源が必要な医療機器

この「コンセントが要るかどうか」が、モバイルバッテリーとポータブル電源の境界線です。

では、ポータブル電源は必要なのか

先に正直に書いておきます。わたしはポータブル電源を持っていません。「あればいいな」と思っていろいろ見てはいるものの、まだ買っていない立場です。なのでここから先は使用感ではなく、仕様と一般的な目安からの整理です。

ポータブル電源の一番の違いはACコンセントが付いていること。つまり普段どおり家電のプラグを挿せます。容量も桁が違います。

必要だと思う人

  • 小さい子どもや高齢の家族がいて、夏や冬の停電で冷暖房を止めたくない
  • 在宅の仕事があり、停電でも作業を止められない
  • 地域的に停電が長引きやすいと分かっている人
  • キャンプや車中泊でも使うなど、防災以外の用途がある

なくてもいいかもしれない人

  • 目的がスマホの充電だけの人
  • すでにモバイルバッテリーを家族の人数分持っている
  • 数万円を出すより、その分を他の備えに回したい

もし今わたしが買うなら、この3つから選びます

ポータブル電源はJackery・Anker・EcoFlowの3社で市場の8割以上を占めています。迷ったらこの3社から選べば大きく外さない、というのが調べた結論です。いずれも自分では使っていないので、あくまで「買うならここから選ぶ」という候補です。

候補こんな人に
Jackery ポータブル電源 1000 New防災に加えてキャンプや車中泊でも使いたい人。最初の1台として定番
Anker Solix C1000 Gen 2家に置いて停電時のバックアップに専念したい人。静音性を重視するなら
EcoFlow DELTA 3 Plus仕事や現場でも持ち出すなど、使う場面が幅広い

容量は1,000Whクラスが価格と実用のバランスが取れたゾーンです。スマホの充電だけなら300Whクラスでも十分ですが、家電を動かしたいなら1,000Whは見ておきたいところ。

※ 価格や型番は変わります。購入前に必ず最新の情報をご確認ください。

増やす前に知っておきたい「処分」の話

今回いちばん考えさせられたのが、実はここでした。

モバイルバッテリーは、増やせば増やすほど処分の問題がついてきます。わたし自身、以前使っていたものが膨張してしまい、処分した経験があります。

リチウムイオン電池は「燃えるゴミ」に出せません

リチウムイオン電池は衝撃や圧力で発火する危険があります。実際、ゴミ収集車や処理施設での火災原因になっています。普通のゴミとして出してはいけません。

正しい処分先

  • 家電量販店の回収ボックス(JBRCのリサイクルマークがあるもの)
  • 自治体の回収(分別方法は自治体ごとに違うので要確認)
  • 購入したメーカーの回収サービス

膨張しているものは特に注意が必要です。無理に押したり穴を開けたりせず、ビニール袋などに入れて、回収先に「膨張している」と伝えて渡してください。

だからこそ「不安だからとりあえず買い足す」は避けたいと思うようになりました。数えて、足りない分だけ買う。それが結局いちばん無駄がありません。

備えるときに、意外と見落とすこと

①バッテリーは置いておくだけでは減っていく

リチウムイオン電池は、使わなくても少しずつ自然放電します。「しまいっぱなし」だと、いざというとき残量が減っていることがあります。

正直に書くと、わたしはこれまで管理らしい管理をしていませんでした。今回数えたことが、そのまま見直しの機会になりました。これからは月に一度、残量をまとめて確認することにします。

②満充電での長期保管も、実は良くない

満タンのまま放置するのも、電池の劣化を早めると言われています。50〜80%程度で保管し、定期的に確認するのが一般的な考え方です。

③容量が大きいものは、充電にも時間がかかる

20,000mAh級は、空から満タンにするのに数時間かかります。台風が来ると分かってから充電を始めても間に合わないことがあるので、普段から一定量を保っておくのが現実的です。

④持ち出す可能性があるなら、容量制限にも注意

避難や移動で飛行機に乗る可能性がある方は、持ち込みルールも確認しておくと安心です。

飛行機にモバイルバッテリーは何個まで?2026年の新ルールを調べた

今日からできること

  • ①家にあるモバイルバッテリーを全部集めて、容量を合計する(まずここから)
  • ②家族の人数 × 想定日数で、必要な回数を出す
  • ③足りなければ買い足す。足りていれば、充電しておくだけでいい
  • ④普段使うものと同じ場所に置いて、すぐ持ち出せるようにする

買い足す前に、まず数えてみてください。わたし自身、数えるまでは「足りないかも」と漠然と思っていました。実際は足りていて、むしろ置き場所と処分のほうが課題だったと分かりました。

選ぶときの参考に

まず、今回数えた中からいま買うならという4台を。どれも実際に使っているものです。容量帯が分かれているので、足りない分をどこで埋めるかの参考になると思います。

どれを選べばいいか迷う場合は、こちらもどうぞ。実際に使っているものだけを書いています。

停電と合わせて考えたい、夏の電気代の話はこちら。

夏の電気代を下げる方法と補助金ガイド

まとめ:数えてみたら、不安の正体が分かった

停電を経験したことがないからこそ、「足りるのか分からない」というモヤモヤをずっと抱えていました。

数えてみたら、答えは「ギリギリ足りるが、余裕はない」。不安が具体的な形になっただけで、気持ちはずいぶん軽くなりました。

そして書きながら思ったのは、備えるべきは台風だけではないということです。地震はいつ来るか分かりません。台風なら「来ると分かってから充電する」こともできますが、地震にはその時間がない。だからこそ、普段から一定量を保っておくことに意味があるのだと思います。

大きな買い物をする必要はありません。まずは家にあるものを集めて、数えてみてください。不安だから買うのではなく、数えて必要な分だけ備える。それが、いちばん無駄がなくて長続きするやり方だと思います。

コメント