iPhone 18 Proの予約が、9月12日の21時に始まりました。発売は9月18日です。
でも、わたしは買いません。
いまiPhone 17 Proを使っていて、今回はまったく「欲しい」となりませんでした。何が新しくなったのかを一通り見たうえで、そう思っています。
ついでに書いておくと、今回の発表は少し変わっていました。新しく出たのはiPhone 18 Pro/Pro MaxとiPhone Duoだけ。標準モデルのiPhone 18も、iPhone Air 2も出ていません。前の世代のiPhone 17とiPhone Airは併売が続いていますが、iPhone 17 Proシリーズは公式ストアのラインナップから外れました。
この記事は「買うな」という話ではありません。自分が気になった違いを4つに絞って、ひとつずつ当てはめて判定した記録です。最後に、3年使った手元のiPhone 15 Proの数字も出します。
ざっくり言うと
- 自分が気になった違いは4つ(可変絞り/ビデオ再生+3時間/持続性能+40%/GPU+40%)
- そのうち、自分に効いたのは0個だった
- 3年・773サイクル使ったiPhone 15 Proが、設定画面ではまだ最大容量87%
- だから世代で線を引くより、自分の電池の状態を見たほうが早いと思いました
- 自分の買い替えの理由は、もう性能ではなくなっていた
自分が気になった違いは、4つだった
公式の発表にはほかにも変更点がありますが、自分が判断材料にしたのはこの4つでした。17 Proと並べるとこうなります。
| 項目 | 17 Pro → 18 Pro | 自分に効くか |
|---|---|---|
| 可変絞り | 固定絞り → f/1.48〜f/4 | 効かない |
| ビデオ再生(公称) | 33時間 → 36時間 | 効かない |
| 持続性能 | 最大+40%(ベイパーチャンバー表面積3倍) | 数字は本物。でも困っていない |
| GPU | A19 Pro → A20 Pro(2nm)最大+40% | 効かない |
| 価格(発売時・256GB) | 179,800円 → 219,800円 | — |
可変絞り。iPhoneで初めて、レンズの絞りが動くようになりました。6枚の羽根が入っていて、f/1.48からf/4まで4段階を手で選べます。暗いところでは開いて光を取り込み、集合写真では絞って手前から奥までピントを合わせる。カメラが好きな人にとっては、これは本物の進化だと思います。
ただ、わたしはカメラをメインに考えていません。f/4まで絞りたい場面が、自分の生活に無いんです。Appleが今回いちばん押しているのがここなので、正直、この時点でほとんど決まってしまいました。
ビデオ再生時間。公称で最大36時間です。17 Proは33時間でした。
ただ、これは決まった試験条件での数字なので、そのまま日常の持ちの差になるわけではありません。判断できるのは自分の実感のほうで、いまの17 Proの電池持ちに困っていないので、ここは判断材料になりませんでした。
持続性能。ここは数字が本物です。次世代のベイパーチャンバーが入って、表面積が17 Proの3倍。ナノ双晶銅という新しい素材も使われていて、高い負荷をかけ続けたときの性能が17 Pro比で最大40%向上しています。
注意したいのは、これは「発熱が40%減る」という意味ではないことです。負荷が続いたときに性能が落ちにくい、という話です。
効く可能性があるのは、ここだけでした。ゲームを長時間やる人、4K動画を長く撮る人、夏場に車載ナビとして使う人。そういう使い方なら、差が出る可能性はあると思います。
ただ、わたしは17 Proで熱に困ったことが一度もありません。困っていない部分が良くなっても、変化として受け取れないんですよね。
GPU。A20 Proは2nmで作られていて、GPUがA19 Pro比で最大40%高速になっています。これも同じ話で、17 Proで動作に困っていないので、判断材料になりませんでした。
4つ見て、自分に効くものは0個でした。
じゃあ誰が買うのか。3年前のiPhoneを見てみた
「自分には効かない」で終わると、ただの感想になってしまいます。では誰なら買い替える意味があるのか。それを考えるために、手元にある3年前のiPhoneの設定画面を見てみました。
ゲーム用に使っているiPhone 15 Proです。

ここで充放電回数の意味だけ、先に書いておきます。これはケーブルを挿した回数ではありません。累計で容量100%ぶんを使い切ったら1回と数える回数です。50%ずつ2日使えば、合わせて1回になります。
参考までに、いまメインで使っている17 Proは、1年で228回・最大容量100%でした。月あたりのペースは近い数字です。ただし温度や充電のしかたまで同じとは言えないので、単純に比べられるものではありません。
そのうえで、87%。3年使って、まだ13%しか減っていません。
ここで大事なのが、バッテリーの設計仕様です。

iPhone 15の世代で、仕様が倍に変わっています。773回で87%というのは、この設計から見ると納得のいく数字でした。
ここから「買い替えを考えていいのは14 Pro以前では」と書こうとして、やめました。
14 Proは2022年9月発売で、もう丸4年。しかも500回設計です。だから買い替え時なのでは、と。
でも、これは書けないなと思い直しました。
500回・1000回という数字は、理想的な条件のもとでの設計上の目安です。使用期限でも、交換の基準でもありません。そして自分の1台を見ただけで、他人の端末がどうなっているかは分かりません。
だから、こう書き直します。
世代で判断するより、自分の端末の設定画面を見たほうが早いです。設定 → バッテリー → バッテリーの状態(iPhone 14以前は「バッテリーの状態と充電」)。ここで最大容量を確認できます。iPhone 15以降(iOS 17.4以降)では、充放電回数も確認できます。
そのうえで、こう考えると整理しやすいと思います。
- 性能で困っているか(動かないアプリがある、待たされる)
- 電池で困っているか(1日持たない、外出先で切れる)
- 電池だけが問題なら、交換という選択肢もある
3つ目は意外と抜けがちです。本体を買い替えるより、はるかに安く済みます。
15 Proは、いまだにこれだけ使える
数字の話だけだと伝わりにくいので、実際にどう使っているかも書きます。
いまの15 Proの役割は、ゲーム専用機です。自分が遊ぶゲームでは、まったく問題ありません。電池持ちも良好です。常に持ち歩いているわけではないので、その条件つきではありますが。
外観も書いておきます。ケースをつけて使っていて、落としたこともほとんどありません。3年経って、ほぼ新品です。

そして、これは完全に主観ですが——3GSの頃からiPhoneを使ってきて、歴代でいちばんデザインが好きなのが15 Proです。チタンの質感、角の落とし方、そして軽さ。いま手に取っても、いいなと思います。

ちなみに、いまの運用はこうなっています。
- iPhone 17 Pro(ahamo)… メイン
- Galaxy Z Fold7(楽天モバイル)… メイン
- iPhone 15 Pro … ゲーム用

2台持ちにゲーム機が1台、という形です。この構成で困っていないことが、18 Proが要らない最大の理由かもしれません。Fold7のほうはこちらのレビューに書いています。
それでも、自分は15 Proを手放すかもしれない
ここまで「買い替える理由が無い」と書いてきました。
でも、正直に書きます。わたしは15 Proを売って、iPhone Duoの資金にするか考えています。
性能でもバッテリーでもありません。欲しいものができたからです。
そして思い出したのですが、3年前にも同じように考えていました。iPhone 15 Proを買ったとき、13 Proを売って軍資金にしています。あのときも「壊れたから」ではありませんでした。
3年前と、いま。わたしの買い替えは、ずっとこの形なんだと思います。
今回の18 Proは、まったく欲しくなりませんでした。それは18 Proが悪いという話ではなく、それだけ17 Proが完成しているということだと思っています。
強いて言うなら、iPhone Airの軽さで、Proレベルの性能が出たら。それはかなり魅力的です。ただ、Air 2は今回発表されていません。次があるのかどうかも、現時点では分かりません。
そのiPhone Duoについては、重さと厚みを手持ちの2台と比べた記事を書いています。
まとめ:自分の買い替えの理由は、性能ではなくなった
昔は2年も使えば電池がへたって、買い替えるしかありませんでした。少なくとも自分はそうでした。
いまは3年・773回使って87%です。自分にとっての買い替えは「必要」ではなく、「欲しいかどうか」に変わりました。
だから、18 Proを買う人を否定する気はまったくありません。欲しいなら、それが理由として十分です。わたしがDuoで迷っているのと、同じことなので。
ひとつだけ、役に立ちそうなことを書いておきます。判断の材料は、自分の端末の中にあります。設定 → バッテリー → バッテリーの状態。ここを見てから決めても、遅くありません。
あと、これは推測ですが——17 ProシリーズはApple公式のラインナップから外れました。18 Proが219,800円であることも考えると、完成度の高い17 Proを中古で狙う人は増えると思います。
そして、もし15 Proを実際に売ったら、いくらになったかをまた書きます。
見送ると決めた人へ、ひとつだけ
18 Proを見送るというのは、いま持っている端末をもう1年使うということです。
だったら、本体を買い替えるより、毎日さわる部分にお金を使ったほうが、満足度は上がります。自分は17 Proにケースを付けていますが、3年前に15 Proで使い始めた素材のものを、いまも選び続けています。4ヶ月使った時点で書いたレビューがこれです。
▶ MOFT MOVAS レビュー|「素材」で選ぶならこれ。4ヶ月愛用したヴィーガンレザーの完成度
——
この記事で参照した公式ページです。
- iPhone 18 Pro(Apple)/可変絞り・持続性能・ビデオ再生時間
- iPhoneのバッテリーとパフォーマンス(Apple サポート)/充電サイクルと最大容量の考え方




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