2026年の5月から6月にかけて、家のエアコンを3台、まとめて入れました。総額は 355,800円。
その中で、いちばん驚いたことがあります。
3台のうち1台は、本体より工事代のほうが高かった。
本体88,800円に対して、工事93,500円。エアコンを買うときって、どうしても本体の値段ばかり見てしまいますよね。うちもそうでした。でも実際に払ってみると、金額を動かしていたのは本体ではなく工事の「条件」のほうでした。
その1台は隠蔽配管(壁の中に配管を通す方式)で、さらに室外機を上下2段に積むという条件つき。この組み合わせの実額は、探してもほとんど出てきませんでした。
なので、見積もりの内訳ごと全部そのまま書きます。金額は2026年5月時点のものです。
ざっくり言うと
- 3台の総額は355,800円(本体216,800円+工事139,000円)
- 本体と工事はあえて別々に手配した(本体は楽天市場、工事はくらしのマーケット)
- 工事費は条件で大きく変わる。標準工事なら1台あたり約2万円、条件が乗ると93,500円になった
- いちばん驚いたのは、1台だけ本体より工事のほうが高かったこと
- そして安いモデルで、まったく問題なかった
久しぶりのエアコン選びでした。高い買い物でしたが、本当に満足しています。何より、真夏になる前に用意してあげられたのが良かったと思っています。
なぜ3台まとめて入れたのか
きっかけは4月にやった自宅のリフォームでした。子ども部屋を2部屋(どちらも4.5畳)つくったので、そこに1台ずつ、2台が必要になりました。新しくつくった部屋なので、この2台は買い替えではなくまっさらな「新設」です。
そして3台目は自分の部屋(6畳)。ここには前からエアコンが付いていたのですが、家の中でいちばん古くて、壊れかけていました。3台のうち、古いエアコンを外して入れ替えたのは、この1台だけです。どうせ工事を頼むならまとめてやってしまおう、ということで3台になりました。
ちなみに3台とも6畳用(2.2kW)です。4.5畳の部屋には、少し余裕のある選び方になります。
そして意外だったのが、いちばん高くついたのが、新しくつくった子ども部屋のほうだったことです。この部屋だけ隠蔽配管だったからです。
ただ、正直に書いておくと全部を入れ替えたわけではありません。リビングと妻の部屋は予算オーバーで今回は見送りです。この2台をどうするつもりかは、後半の省エネ基準のところで書きます。
つまりうちの場合は「壊れてから慌てて替えた」でも「全部きれいに揃えた」でもなく、部屋が増えたタイミングで、替えられるところから替えたという形です。
本体と工事を、あえて分けて買った
エアコンを買うとき、いちばん多いのは家電量販店やネット通販で「標準工事費込み」を選ぶやり方だと思います。1回で終わるし、わかりやすい。
今回はそこをあえて分けました。
そのほうが費用を抑えられると考えたからです。
本体は本体で価格を比べて選び、工事は工事で別に手配する。手間は増えますが、そのぶん「工事費込み」というひとまとめの金額に乗っている分を削れるんじゃないか、と考えました。
具体的には、本体は3台とも楽天市場で買いました。取り付けサービスは付けず、本体だけを購入しています。
先に書いておくと、これはあくまで「そう考えて、そう選んだ」という話です。同じ3台を「工事費込み」で買っていたらいくらだったのか、そこまで並べて比べたわけではありません。この記事で出せるのは、実際に払った金額そのものだけです。そのうえで「分けてよかった」と感じている理由は、最後に書きます。
工事はくらしのマーケットで頼みました。作業してくれる人を個人単位で探せるサービスです。
じつはここ、今回が初めてではありません。洗濯機のクリーニングや網戸の修理でも何度か使っていて、これまではずれを引いたことは、ほとんどありませんでした。
ただ今回は、正直に書いておきます。最初に選んだ業者さんとは、うまくいきませんでした。
原因ははっきりしています。私が、評価を見ずに安さで選んだからです。
3台ぶんの工事となると金額もそれなりになるので、少しでも安いところを、と考えました。口コミや実績をちゃんと読まないまま決めてしまった。そこが失敗でした。
結果として、同じくらしのマーケットで、別の業者さんに頼み直しました。そちらは本当に良かったです。同じサービスの中でも、選び方ひとつでここまで変わるのかと思いました。
なのでサービス自体が悪いとは、まったく思っていません。これからも使います。ただ、この方法は、安く抑えられる可能性がある代わりに、業者さんを自分で見極める必要があります。量販店に頼めば、良くも悪くもお店が間に立ってくれます。工事を分けるというのは、その部分を自分で引き受けるということでもあります。
安さだけで決めないでください。評価の中身と、これまでの実績を必ず読む。私はそこを飛ばして失敗しました。
今回いちばん身にしみた教訓は、これです。
工事代が安いところではなく、多少高くても口コミ評価が高いところを選ぶ。
もちろん「安いところは全部だめ」という話ではありません。今回は、その確認を自分で飛ばしてしまった、というだけの話です。
最初から少し高くても、評価の高いところに頼んだほうが、結果的に安く済むこともあります。
実額の全内訳
ここがこの記事の中心です。表にします。
| 機種 | 本体 | 工事 | 計 |
|---|---|---|---|
| 三菱 霧ヶ峰 MSZ-GV2225-W ×2台 | 128,000円 | 45,500円(2台ぶん) | 173,500円 (1台あたり86,750円) |
| ダイキン S225ATCS-W ×1台 | 88,800円 | 93,500円 (隠蔽配管+室外機2段置き) | 182,300円 |
| 合計 | 216,800円 | 139,000円 | 355,800円 |
※すべて2026年5月時点の金額です。
※古いエアコン1台の取り外し・処分費も、この総額に含まれています(後述の工事費25,500円の中)。
2機種とも2025年モデルです。2026年5月の購入時点で、すでに型落ちになっていたものを選びました。これは意図的で、理由は後半に書きます。
表を作ってみて、あらためて驚いたところがあります。
ダイキン1台の工事費93,500円が、霧ヶ峰2台ぶんの工事費45,500円の倍以上ある。
しかもこの1台は、本体88,800円より工事のほうが高い。本体の値段は、この買い物の一部でしかなかったということです。
ちなみに、家電の実額をそのまま出すのはこの記事が初めてではありません。ドラム式洗濯機のときも同じように書いています(Panasonic NA-LX127Eレビュー|最上位を約6年使って、2台目はあえて1段下げた)。
工事費93,500円の中身
この93,500円は、現場を見てもらって条件がはっきりしたあとに出してもらった見積もりです。当日その場で言われた金額ではありません。

リフォームでつくった部屋なので、正直まったく想定していませんでした。業者さんに現場を見てもらって、初めて「ここは隠蔽配管ですね」と言われた形です。
「隠蔽配管+2段置きで93,500円」とだけ書くと、たぶん誤解されます。なので、もらった見積もりの内訳をそのまま出します。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 標準取付 | 19,800円 |
| 配管延長 6m | 26,400円 |
| 隠蔽配管工料 | 13,200円 |
| 2段置金具 | 27,500円 |
| ユニオン ×2 | 6,600円 |
| 合計 | 93,500円 |
※2026年5月時点。
※「ユニオン」は、配管どうしをつなぐための継手(つぎて)の部品です。
高かったのは、隠蔽配管の工料だけではなかった
ここが今回いちばん意外だったところです。
正直、見積もりを見るまでは「隠蔽配管だから9万円もするんやろな」と思っていました。でも内訳を見ると、そう単純ではありませんでした。
隠蔽配管の工料は13,200円。全体の約14%しかありません。
高かったのはこの2つです。
- 配管延長6m … 26,400円
- 2段置金具 … 27,500円

この2つだけで53,900円。93,500円のうち、約58%をこの2項目が占めています。
金額を押し上げていたのは、隠蔽配管という方式そのものよりも、「配管がどれだけ長いか」と「室外機をどう置くか」でした。
とはいえ、この部屋が隠蔽配管だったことと、配管が6mになったことは無関係ではないはずです。うちの場合は「隠蔽配管だから高い」というより、「隠蔽配管の部屋は、ほかの条件も重なりやすかった」というのが実際でした。
もし今、隠蔽配管という言葉を見て身構えている人がいたら、そこだけを怖がる必要はないかもしれません。それより室外機を置く場所と、そこまでの距離を先に確認したほうがいい、というのが実際の内訳から見えたことです。
標準工事の2台は、いくらだったか
霧ヶ峰の2台は、隠蔽配管のような大きな条件はつきませんでした。ただしまったく同額だったわけではありません。
| 部屋 | 工事費 | 条件 |
|---|---|---|
| 子ども部屋(4.5畳・新設) | 20,000円 | 標準取付 |
| 自分の部屋(6畳・入れ替え) | 25,500円 | 室外機をサービスバルコニーに設置 +古いエアコンの撤去・処分 |
| 合計 | 45,500円 | — |
同じ「隠蔽配管なし」の工事でも、5,500円の差がつきました。この差は、室外機をサービスバルコニーに置いたぶんと、古いエアコンの取り外し・処分が乗ったぶんです。サービスバルコニーというのは、洗濯機や室外機を置くための小さなベランダのことです。


このうち何の条件も付かなかったのが、子ども部屋の20,000円です。さきほどの見積もりでも「標準取付 19,800円」となっていたので、条件が付かなければ2万円前後、というのがひとつの目安になりそうです。
この2台は5月にすんなり工事してもらえました。特殊な条件が付かない取り付けであれば、この金額なら納得できる、というのが正直な感想です。
ここから、自分の家の場合を概算する目安が作れます。
- 標準工事なら、1台あたりおよそ2万円前後
- そこに条件ごとの追加が乗っていく。うちの場合は室外機の置き場所と古いエアコンの撤去で+5,500円、隠蔽配管+2段積みだと93,500円まで上がった
同じ「エアコンの設置」でも、うちの場合は1台約2万円から93,500円まで、4倍以上の開きがありました。
安いモデルで満足できるのか(霧ヶ峰 MSZ-GV2225-W)
今回選んだ霧ヶ峰 MSZ-GV2225-Wは、いわゆる高機能モデルではありません。本体2台で128,000円、1台あたり64,000円です。
買う前は、正直あれこれ迷いました。フィルター自動お掃除、空気清浄、スマホ連携。上を見ればきりがなくて、店頭でもネットでも、高性能なモデルをひととおり見比べました。
そのうえで費用を抑えたモデルにしたのですが、結論から言うと、これで正解でした。
数年ぶりにエアコンを選んでみて、はっきり感じたのは、これです。
狭い部屋のエアコンは、シンプルに冷やす力さえあればいい。それ以外の機能は、正直いらなかった。
広いリビングや、日当たりが厳しい部屋なら話は変わると思います。でも子ども部屋のような狭い部屋であれば、いまのところ余分な機能にお金を足す意味は薄かったというのが、実際に使ってみた感想です。
ダイキンと霧ヶ峰、体感の差はあったのか
これは、3台を同時に入れたからこそ比べられる部分なので、正直に書きます。
本体価格の差は24,800円(霧ヶ峰64,000円 vs ダイキン88,800円)。どちらも同じ2.2kWクラスです。
ひと夏使った時点で、性能の差は感じていません。
冷え方も、静かさも、使っていて「こっちのほうがいいな」と思う場面はありませんでした。狭い部屋を冷やすという用途では、どちらも同じように働いてくれています。
ただ、これから差が出るかもしれない部分はあります。
ダイキンのほうにはフィルターの自動清掃機能が付いています。冷やす力の差ではなく、シーズンが終わったあとの掃除のしやすさで違いが出てくる可能性はあると思っています。ここは、まだ判断できません。
いまの時点での正直なところは、「冷房性能で24,800円の差は感じない。差が出るとしたら手入れの手間のほう」です。
2027年4月から、省エネ基準が変わります
じつは今回、2027年からエアコンの省エネ基準が変わるという話は知ったうえで買っています。いわゆる「エアコンの2027年問題」です。
資源エネルギー庁によると、2027年4月から新しい省エネ基準(2027年度基準)が始まります。省エネ・非化石転換法の「トップランナー制度」(いま売られている中でいちばん省エネな機種を目標値にする仕組み)にもとづくもので、基準が引き上げられます。
気になるのは「で、どれくらい変わるの?」というところですが、資源エネルギー庁が試算を出しています。
- 6畳用(2.2kW):年間 約2,760円の光熱費削減(現行の2010年度基準と比べて)
- 14畳用(4.0kW):年間 約12,600円の削減
出典:資源エネルギー庁「27年4月からエアコンの新たな省エネ基準がスタート!」
そのうえで、うちは基準が変わる前の、価格を抑えたモデルを選びました。
理由は、さっき書いたことと同じです。子ども部屋のような狭い部屋に必要なのは冷やす力で、そこは今のモデルで足りているから。
ただ、この数字を見ると判断が分かれるのも分かります。6畳で年間2,760円なら、10年で約27,600円。決して小さい額ではありません。
ここは慎重に書いておきます。この2,760円をもって「待ったほうが得」とは言えません。理由は2つです。
- この試算は決められた試験条件で計算された数字です。実際の電気代は部屋の広さ・使い方・地域で変わります。うちで測った数字ではありません。
- そもそも比べる相手が違います。本来くらべるべきなのは「新基準のモデルが、いまのモデルよりいくら高くなるか」です。その価格差は、まだ誰にも分かりません。
なので「待ったほうが得か」は、いまの時点では計算しきれないというのが正直なところです。
そのうえで言えるのは、「どっちが得か」は、使う年数と、部屋の広さと、つけっぱなしにするかで変わるということです。リビングで長時間つけるなら、待って新基準のモデルを買うほうが有利かもしれません。逆に、たまにしか使わない部屋なら、いま安いモデルを買うほうが合理的だと思います。
ちなみにうちは、リビングと妻の部屋を今回見送っています。気持ちとしては、基準が変わる前に替えたかったのですが、この2台はこの夏も問題なく使えてしまいました。壊れていないものを、基準の切り替わりに合わせて買い替えるほどの理由は、いまのところ見つかっていません。
なのでおそらく、うちは基準が変わったあとに考えることになりそうです。これは「待ったほうが得だから」ではなく、単にまだ使えているからです。
いま使っているエアコンの電気代を少しでも下げたい、という方はこちらもどうぞ(2026年夏の電気代、補助金が戻っても油断できない|今日からできるエアコン節約7つ)。
いつ動くのがいいか(うちの場合)
先に断っておくと、新モデルの発売時期はメーカーやシリーズごとに違います。今回買った霧ヶ峰 MSZ-GV2225-Wも、2025年モデルですが発売は2月でした。なので「何月が買い時」と一律に言うことはできません。型落ちを狙うなら、その機種の発売時期を個別に調べるのが確実です。
本体の値段については、そういう話になります。ただ、うちが実際につまずいたのは本体ではなく、工事の予約のほうでした。
動いたのは5月です。標準工事の霧ヶ峰2台は、待たずに来てもらえました。ここは問題なしです。
止まったのは隠蔽配管の1台でした。5月に依頼して、来てもらえたのは6月末です。条件が特殊なぶん、対応できる業者さんが限られるからだと思います。
つまり「いつ動くか」を決めるのは、本体の値段より、頼む工事の条件のほうだというのが、うちの実感です。標準的な取り付けなら5月でも間に合いましたが、条件が付く工事は、それより前に動いたほうがよさそうです。
逆に避けたいのは、真夏に壊れてから慌てて探すパターンだと思います。これはうちが経験したわけではありませんが、5月の時点でこうだったことを考えると、真夏がもっと厳しいのは想像がつきます。
もし今使っているエアコンに不安があるなら、夏が終わったこの時期に見ておくのは悪くないと思います。
今回買った3台は、この2機種です。どちらも2025年モデルで、2027年に基準が変わる前の型になります。
三菱電機 霧ヶ峰 MSZ-GV2225-W(6畳用・2台購入)
ダイキン S225ATCS-W(6畳用・1台購入/隠蔽配管の1台)
※価格や在庫は変動します。表示価格に工事費は含まれていません。
まとめ:分けて買って、どうだったか
今回わかったことを整理します。
- 3台の総額は355,800円(本体216,800円+工事139,000円)
- うちの場合、工事費は条件で4倍以上の開きがあった。標準なら1台約2万円、条件が乗ると93,500円
- 高かったのは、隠蔽配管の工料だけではなかった。効いていたのは配管の長さ(26,400円)と室外機の置き方(27,500円)
- 狭い部屋なら、安いモデルで十分だった。24,800円の差は、冷房性能では感じない
結論から言うと、分けて正解だったと思っています。
次に買い替えるときも、同じやり方にするつもりです。手間は増えますが、そのぶん自分で選べる範囲が広がります。
ただし、さっき書いた業者選びだけは気をつけてください。分けるということは、その部分を自分で引き受けるということなので。
最後にひとつだけ。見積もりを取るときは、必ず条件を先に伝えてください。
室外機をどこに置くのか、配管はどれくらいの距離になるのか、壁の中を通っているのか。ここが最初に伝わっていないと、あとから金額が大きく動きます。今回の内訳を見てもらえばわかるとおり、工事費のほとんどは「条件」で決まっています。
写真を撮って送るだけでもかなり違うと思うので、そこは面倒くさがらずにやっておくことをおすすめします。




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